小型原子炉 2013 7 28
2013年1月14日の日本経済新聞Web刊には、このような記事がありました。
小型原子炉の石油資源採掘向け転用検討 東芝、実用化も
東芝は、出力1万キロワット級の小型原子炉を、
新型の石油資源である、
「オイルサンド(超重質油を含む砂の層)」の採掘向けに転用する検討に入った。
小型原子炉で発生させた水蒸気をオイルサンドのある地層に送り込んで、
オイルサンドを吸い上げる仕組みで、
カナダなどで事業者からの要請があれば実用化する方針だ。
東芝の小型原子炉は、
現在稼働する100万キロワット級の中大型炉に比べ開発・建設費が安い。
分散型電源として山間部などでの利用を想定しており、
オイルサンドが埋蔵する地域でも導入しやすい。
(引用、以上)
小型原子炉は、将来、有望な分野だと思います。
分散型電源として山間部などでの利用もあるでしょうが、
日本のように送電網が充実している国は、少ないのです。
そういう送電網が不十分な国においても、
小型原子炉は、有望だと思います。
さらに、将来の宇宙進出にも、小型原子炉は必須となります。
太陽から遠くなればなるほど、太陽光は微弱なものとなります。
宇宙空間において、核エネルギーは、唯一のエネルギーとなるでしょう。
宇宙の覇権 2013 7 7
私が「立体星図 2013 6 30」で言いたかったことは、
宇宙において、「帝国主義」が広がる懸念があるということです。
一方、「中国の夢」は、南シナ海や東シナ海を「中国の内海」として、
さらに、太平洋の半分も、「中国の海」としたいということでしょう。
これは、20世紀前半の欧米列強の考え方に近いでしょう。
こうしてみると、中国の場合は、欧米と比較すると、
100年程度遅れていると言えるでしょう。
ところで、「立体星図 2013 6 30」で、
「火星は、アメリカの縄張りになってしまった」と書きましたが、
これは、30年後には、誰の目にも明白にわかることになるでしょう。
結局、宇宙においては、「早い者勝ち」ですから。
日本の場合は、細々と「小惑星の研究」でしょうか。
2005年、探査機「はやぶさ」が小惑星に着陸したことは記憶に新しい。
立体星図 2013 6 30
2013年6月30日の日本経済新聞Web刊には、このような記事がありました。
欧州宇宙機関は、銀河系の立体地図を作るために、
天文観測衛星「ガイア」を完成させ、
打ち上げに向け、準備の最終段階に入った。
(引用、以上)
私は、立体星図については、
2012年5月13日と2013年2月24日に、
「宇宙を正確に理解するのは、
『3次元立体星図』が必要となります」、
「今は、コンピューターが星図を描くようになりましたが、
それでも、立体星図が完成しなければ、
まだまだ発展途上と言えるでしょう」と書きました。
「人類の英知」と言われた欧州には、
そういう分野で、大いに頑張ってほしいところです。
今や、火星がアメリカの縄張りになってしまった以上、
欧州は、そういう方向で、頑張った方がよいでしょう。
もしかすると、欧州は、
「我々には、名誉だけなのか」と言うかもしれませんが、
いまさら宇宙において「帝国主義」をやる気がないでしょう。
実は、立体星図で、意外な利益が得られると思います。
これからの時代は、植民地よりも知的財産で食べていく時代です。
長い目で見れば、宇宙に「領土」を獲得するよりも、
宇宙に「基準」や「標準」を作った方が、利益は大きなものとなります。